妊娠前から魚は食べる?控える?やめるべき?

妊娠計画をしている女性の多くが妊娠前から魚を食べるかどうか控えるべき?やめるべきか迷うところです。その理由は魚によって私達の体だかでなく生まれてくる赤ちゃんにも影響を及ぼす可能性が高いからこそ、知っておきましょう。

早期発育に重要な栄養

早期発育に重要な栄養

研究によると、早期発育に重要な栄養の1つとしてDHAやEPAが挙げられていて食品から特に魚は発達中の赤ちゃんに欠かせない栄養素を多く含んでいます。

  • タンパク質
  • ビタミンD
  • 多価飽和脂肪酸
  • DHA,EPA など

しかし魚には水銀などの汚染物質が含まれていることで以下の問題を及ぼす可能性があるのです。

  • 脳への問題
  • 神経への問題
  • 水銀が体内へ蓄積 など

水銀はどうして魚に入り込むの?

妊娠女性 魚介類食べていい?

実は私達が吸い込む空気中でも水銀は存在しているのです。

原因は多くありますが、自然からと工場などと大きく2つあります。

自然から

  • 火山
  • 山火事 など

工場

  • 発電所
  • 化学工場
  • 製造工場
  • セメント工場 など

水俣病と水銀

水俣病と水銀

1956年頃水俣湾周辺に発生した水俣病が例です。新日本窒素肥料(現:チッソ)水俣工場から排出されたメチル水銀が原因で、

  • 神経毒性
  • 手足感覚障害
  • 運動失調 など

そういった場所から空気中に煙が放出され、空気中に舞い、雨が降り海へと流れていくのです。

水銀の変化

水銀が水に触れることで海で、川で泳いでいる生物への影響が高まります。

海水<プランクトン<小魚<中型の魚<大型の魚、鯨類

海水<プランクトン<小魚<中型の魚<大型の魚、鯨類
無機水銀<有機水銀<濃縮<蓄積<更に濃縮・・・

バクテリアが水銀を食べることでメチル水銀という物質に変化し、バクテリアを魚が食べることでメチル水銀が魚の筋肉中のタンパク質と結合しているのですが、たとえ魚を調理してもその水銀はとどまるため、私たち人間がそれらの魚を食べることで体へも水銀を取り込んでしまうということなのです。

水銀を多く摂るとどんなリスクがあるのか?

妊娠していく上で、水銀を摂りすぎるとどんなリスクがあるのか知りたいですよね?

魚からメチル水銀を吸収し、数カ月間体内に蓄積します。

妊娠することで水銀が胎盤を通過してしまうのです。

水銀を多く摂るとどんなリスクがあるのか?

赤ちゃんの脳や神経への影響

※軽度から重度まで色々

  • 認知能力(記憶力・注意力)への影響を受ける可能性
  • 言語への影響
  • 運動能力への影響(中枢神経)
  • 視覚への影響

環境保護庁(EPA)より

おすすめの魚とは?

  • サーモン(週に8オンス=約226g)
  • マス(週に12オンスのニジマス=約340g)
  • アンチョビ
  • ニシン
  • イワシ(16匹)など

最低限の水銀量でオメガ3が摂取できるというのです。

どの魚を避けるべき?

FDA(米国食品医薬品局)およびEPA(環境保護庁)によると、出産する女性及び幼児は高水銀のある魚を食べないようにと助言しています。

  • マグロ類(メカジキなど)
  • サメ
  • サバ など

では日本ではどうでしょうか?

日本の厚生労働省で推薦する食べるのを控えた方がよい魚とは?

  • マグロ類(マグロ、カジキ)
  • サメ類
  • 深海魚類
  • 鯨類(鯨、イルカ)など

メチル水銀濃度が高い水産物を主菜とする料理を週1回以内(合計で週におおむね50~100g程度以下)にすることをお勧めします。

サンマ、イワシ、サバなどメチル水銀濃度が低い水産物を控える必要は特にないとはいいますが、自分でできる限り調べることは大切です。

サバは?

ただFDA(アメリカ)ではサバは控えたほうがいいと助言をし、日本では大丈夫だという点で、FDAを信じ、サバはちょっと控えたいものです。

控える魚の基準の考え方

長生きをする大型の魚は特に注意。

魚が出荷された地域を知ること

海外から見ると、アメリカなどに比べ、日本の食品の材料表示基準が厳しくないことを知っていますか?
たとえ食べても問題がないと言われている魚であっても、どういった地域、国、どういった海からのものか確認しましょう。

魚は調理をしてもメチル水銀がなくなる、減るということではありませんので、洗えば大丈夫など間違った知識を得ないように注意しましょう。

生魚は注意

妊娠前から生魚は注意

あまり生魚について取り上げられませんが、食中毒、寄生虫、ウイルスなど様々な問題が起こる可能性があるため、特に魚は調理をして食べましょう。
(※生の貝も妊娠中は注意

魚以外にオメガ3のある食材

  • 牛乳
  • ヨーグルト

ただし、これらの食材からはオメガ3は摂取できません。そうなるとどうにかして補いたいオメガ3。

オメガ3サプリメント

どうしても魚が怖いというあなたには、オメガ3サプリメントを飲む選択肢もあります。

特にオメガ3サプリメントを選ぶポイントとして、
水銀が含まれていない」サプリメントを選びましょう。

海外のサプリメントを買いたい場合は、
mercury free」という表示があるか、確認することです。

mercury freeのサプリメントであればEPAやDHA、オメガ3という必要な栄養素のみをいただけるので、食べ物でストレスを貯めたくないあなたにもこういった選択肢も要チェックです。

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