妊娠中は女性の身体はとても敏感に。だからこそ妊娠準備期間から妊娠中に控える、避けたい食材や飲み物を知って、自分の身体も生まれてくる赤ちゃんの身体も健康的に築いていきましょう。
1.高い水銀を含む魚
水銀は母体にも生まれてくる赤ちゃんにとっても非常に有毒な物質です。
水銀接種を含むことで子どもの発達にも深刻な問題として神経系、免疫系、腎臓などに大きな影響を引き起こる可能性があるのです。
(関連記事:妊娠と水銀を含む魚)
2.生魚や貝と妊娠中の身体
生魚や貝は感染症を引き起こす可能性もあります。
- ノロウイルス
- 細菌
- 寄生生物など
妊娠中の身体はいつもの身体よりも免疫が落ちやすいため、こういった食べ物からの感染症には注意が必要なのです。特にリステリア感染症が掛かりやすい傾向にあります。(1)(2)(3)
なたバクテリアは土壌や汚染された水や植物などにもみられ、その他スモークや乾燥する処理中に感染する可能性もあるということも知っておきましょう。
早産・流産などの可能性
たとえ母親である自分が何の兆候がなくても、実はリステリア感染症は胎盤を通し胎児に影響を与える可能性もあります。早産、流産や死産など深刻な健康問題があっては大変ですので、生魚だけでなく貝類など控えるようにしましょう。(4)
3.調理済み・生や加工肉
十分に調理されていないまたは生の加工肉にも細菌や寄生虫などからの感染リスクを高める問題があります。
- トキソプラズマ
- 大腸菌
- リステリア菌
- サルモネラ菌
これは肉を加工する過程で十分に火を通していないことが原因で、バクテリアなどが加工肉に残っていることがあるというものなのです。(5)(6)
- 牛肉
- 子羊肉
- 子牛のヒレ肉、サーロイン、リブ肉など、
肉の部位が完全に調理されている(火が通っている)ものをいただきましょう。
加工肉にも注意
- ホットドック
- ランチミート(スパム)
- デリミート(味付きハムなど)
- 肉のパテ
- ハンバーガー
- ひき肉
ミディアムレア、レアが好きなあなたもNGです。しっかり火をしっかり通した肉を食べましょう。妊娠中は免疫が低下していることやバクテリアの存在を忘れてはいけません。
4.生卵
生卵掛けご飯、納豆に生卵、美味しいですが生卵ではサルモネラ菌に注意する必要があります。
母体への影響例
- 発熱
- 吐き気
- 嘔吐
- 胃痙攣
- 下痢 など
まれに起こる影響
- 子宮内への感染
- 痙攣
- 早産
- 死産 など
こんな食べ物に注意?
- ポーチドエッグ
- 柔らかめのスクランブルエッグ
- 手作りマヨネーズ
- 自家製アイスクリーム など
市販の生卵は低温殺菌卵として売られていることがほとんどですが必ずラベルを確認しましょう。そして徹底的に調理をしましょう。
5.肝などのホルモン肉
レバー、ホルモンなどの臓器肉は栄養も多くあり、妊婦や子どもへの栄養にも適しています。
- 鉄分
- ビタミンB12
- ビタミンA
- 銅 など
しかし動物からのビタミンAを摂りすぎには注意が必要で、以下の問題が起こる可能性があります。
- 先天性欠損症
- 肝臓毒性 など
妊娠中は週1回以上食べないことをおすすめします。(7)
6.カフェイン
カフェインは世界的に最も一般的に飲まれる精神活性物質のある飲み物で主に以下のものがあります。
- コーヒー
- 紅茶
- ココア など (8)
カフェイン摂取量
しかし妊娠中や妊娠準備期間中からカフェインの摂取量を1日200mg以下、コーヒー2,3杯以下におさえましょう。
カフェイン吸収は早い
カフェインは体内にとても早く吸収され、胎児や胎盤に行き渡るため以下のようなリスクの可能性があるのです。
- 低出生体重
- 胎児の成長を妨げる など (9)
7.生もやし
生もやしなどのスプラウト系の芽にもサルモネラ菌がいる可能性があります。
- もやし
- かいわれ大根
- アルファルファ など
発芽する種が必要とする湿った環境は、細菌にとって理想的な環境でありまた洗い流すことも難しいため、生で食べたいとことですがしっかりと調理し安全な状態のもやしをいただきましょう。(10)
8.洗浄されていない農作物
自然いっぱいの農作物は新鮮で健康的かもしれませんが、洗っていない野菜や果物の表面はバクテリアや寄生虫が残っている可能性も。
生産・収穫・加工・保存・輸送・販売
どの時点でも菌で汚染される可能性はあります。(11)
とても危険なトキソプラズマ
野菜や果物に残り、非常に危険な寄生虫は「トキソプラズマ」といいます。
トキソプラズマ症にかかっている大半が症状がないのですが、インフルエンザの症状かな?と感じることも。
乳児が時間が経過して分かる問題
このトキソプラズマの厄介なことは、出生時に症状が出ず、数年後など失明や知的障害などが起こる可能性ががあるのです。場合により、深刻な眼、脳の損傷なども受けることもあるため、
たかが果物や野菜ですが感染リスクを最小限に抑えるためにしっかり洗浄して調理しましょう。(12)
9.低温殺菌されていない牛乳、チーズ、フルーツジュース
生乳や低温殺菌されていないチーズには以下の有害な細菌が含まれています。
乳児、幼児、妊婦や胎児への感染症
- 流産の恐れ
- 胎児の生命に関わる など
殺菌されていない果汁も同様。
自然の恵みの美味しさを味わいたい。そんな時でも細菌などからの感染症を防ぐために低温殺菌した牛乳やチーズ、フルーツジュースを選びましょう。
10.アルコール
妊娠中のアルコール飲酒は控える必要がある理由は以下です。
アルコールからの病気のリスク
- 流産、死産リスクが上がる
- 胎児の脳の発達への影響
- 先天性の異常
- 顔の奇形
- 心臓欠陥
- 精神遅滞
- 胎児アルコールスペクトラム障害(FASD)
- 胎児性アルコール症候群 など
お酒を飲んでいる母親と飲酒していない母親を比較したところ
11.インスタント食・ジャンクフード、甘いもの
妊娠中、つまり赤ちゃんが急成長するために栄養を必要とする時期ですが、インスタント食品やお菓子、ジャンクフードを食べても良質な栄養補給にはなりません。
妊娠と2型糖尿病のリスク
加工食品やお菓子や脂っこい食べ物などはカロリーや砂糖、高脂肪といって2型糖尿病になる可能性が高まります。
良質なタンパク質、葉酸や鉄分など必須栄養素を大切にしましょう。
妊婦が2型糖尿病になると、自分だけの問題ではなく、胎児への影響もあるのです。生まれながら赤ちゃんも糖尿病や合併症になることだけは避けたいものです。(17)(18)(19)
12.スパイス
スパイスの中で大丈夫なものとそうでないものがありますので、参考までに確認していきましょう。
フィヌグリーク
フェヌグリーク種は子宮に刺激を与える(子宮収縮)効果があり、以下のような問題が起こる可能性があります。
- 下痢
- 膨満感
- ガスの問題 など
更に妊娠中に摂取することで、子どもへの成長障害を引き起こす可能性があります。(20)
アサフェティダ
流産になる可能性があるため、妊娠中は控えましょう。避妊薬として使われる成分でもあり、失血を引き起こる可能性まであるアサフェティダにご注意ください。(21)
にんにく
滋養強壮に人気なにんにくですが、1日2,3カケ程度であれば様々な利点のあるにんにくですが、妊娠中に大量摂取に注意が必要です。
有毒な物質が含まれるため、多く食べるとやけど、出血を起こす可能性があるのです。
にんにく好きさんは、食べ過ぎにご注意ください。(22)
アンジェリカ
このスパイスは血液の間伐を引き起こす可能性があるのでおすすめではありません。(23)
ペパーミント
ペパーミントティーなどは子宮を弛緩する作用があり流産を引き起こす可能性があります。同時に乳児や小さな子どもにも危険性があるペパーミント。(24)
- ペパーミントティー
- ペパーミントオイル
どんな形でもペパーミントは控える
またオイルを塗ったりしても月経を引き起こす可能性まである強いハーブでもあるペパーミント。
特にや妊娠中や授乳中に注意しましょう。
色々妊娠中は気をつけることが多くて、どうしようと気が滅入ってしまいそうですが、とにかく妊娠中は食品衛生と調理方法、栄養面に気をつけて美味しくいただきましょう。