モンテッソーリの寝室の特徴は、なんといっても「壁の鏡」です。なぜこの鏡が生まれたばかりの乳児の頃から幼児時期、子供時代まで、子供の成長と共にのためにとても使える便利教具の鏡。なぜ今すぐ欲しくなるのか?実体験を通して知った子供の探求心、独立心を高める興味を掻き立てる、理由をご紹介します。
赤ちゃんが幼児に成長するにつれて鏡の具体的な目的は変わりますが、使い方や感じ方は様々です。モンテッソーリ教育の特徴を見てもわかるように子供の成長を通して、視覚活動、動き、認知発達など探求心を高め、独立性をサポートしてくれる鏡をどんな効果があるものな疑問を段階ごとに紐解いていきます。
モンテッソーリ鏡の本質的な役割・使い方
理想的な場所として、赤ちゃんの鏡はベッドとは別のエリアに置きます。理由は簡単で、ベッドは睡眠のためのものであり、アクティビティは遊びと仕事のために行うため、別の場所です。とはいっても、部屋のスペースや実用的な理由がある場合は、ママやパパがベッドのそばに鏡を置くことを選択した場合、うまく管理してあげましょう。鏡に写る自分に過度に刺激されてしまうあまり、睡眠を妨げてしまう様ならば、その場合は別の解決策を探してあげることもおすすめです。
モンテッソーリ鏡の選び方
やはり重要なのは赤ちゃんの安全を第一に考えることですので、赤ちゃんの部屋に本物のガラスではなく、プレキシガラス製やアルミ製などの鏡を使用してください。プレキシガラスは強いので、転がったり、叩いたり、蹴ったりしても、プレキシガラスは実際のガラスよりも耐久性があるため安心なのです。同様に、鏡が壁にしっかりと固定されていることを確認してください。ベビーセーフミラーであっても、小さい鏡でも落ちない様に施しましょう。
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生後1年くらいまでは、赤ちゃんの視野を保つために、床に沿って大きな鏡(高さ約60cmx幅90cm)を配置するするとよいでしょう。それは鏡を通して沢山のことを学べる良い機会、影響を与えるためです。
新生児から幼児期までの鏡の役割
ママやパパらが最初に病院から赤ちゃんを家に連れて帰った時、赤ちゃんは鏡の中の自分の顔を見て楽しむでしょう。人間として、赤ちゃんは何よりも顔を見るのが好きなのです。その後、鏡は、赤ちゃん自身で物や家族、光など研究のためのオブジェクトとして学ぶことができるのです。
児童心理学者は、子供が生後18ヶ月になるまで鏡の中で自分自身を認識しないと信じているとも言われていますが、鏡を持つことは興味をかきたてる刺激になり、認知能力を高める運動にもなります。赤ちゃんが鏡を見ながら体を動かすと、他の赤ちゃんが同じ動きをするのを見ます。実際赤ちゃんが何を理解しているのかを完全に知ることができませんが、親からしてもどういうことを理解したいのか、楽しんでいるのか親と子を違った面で知るきっかけにもなりますし、次第に鏡を通してママを見つけて微笑んだりと楽しいものです。
鏡は赤ちゃんそのものを映しているので、赤ちゃんが見ているものは、自分でできるよりも速くは動かないですし、ちょっとした小さなものに刺激を与える良き脳のエクササイズにもなるのです。
さらに、鏡の近くに横たわることで、部屋全体に広々とした視野を提供することもできます。赤ちゃんの視力が向上するにつれて、自分で鏡を使って寝室の角度や物体、そして部屋に入るときに両親やケアをしてくれる人たちの顔を研究していくのです。
最後に、うつ伏せになって目の前の鏡を見るだけで、自然に腹筋強化をすることもできる便利なアイテムにもなるのです。例えば、赤ちゃんが腕を押し上げて頭を持ち上げて、自分の顔と後ろの部屋を見続けることができるなど、親が運動できているのか心配する必要なくこうして鏡を通して体を上手に使って運動機能を強化することができることをぜひ知らないともったいないですよね。
うつ伏せ~ハイハイ強化ための鏡
赤ちゃんが動き出すようになったら、自分で鏡に向かって這います。この時点で、あなたの赤ちゃんの首や視点を引き上げるために壁の数センチ上げた位置に鏡を設置することができます。ポイントは、赤ちゃんの腰のすぐ上にある小さな胸の高さくらいである必要があります。鏡は視覚的だけでなく、運動能力を高めるサポートしてくれるありがたいアイテム。
赤ちゃんは鏡に映る赤ちゃんをみて、不思議な世界を知り、そしてどうなっているのか疑問、触れて理解しようと様々な体験、吸収をして、最終的に自分自身について理解するでしょう。ただ見るといっても奥深いのが鏡の世界なのです。
幼児のための鏡
約18ヶ月後、赤ちゃんから幼児に成長し鏡の仕組みを完全に理解することでしょう。この時点で、鏡を見ると、自分自身を見ていることを理解しています。幼児は今、鏡の実用的な使用方法を学ぶことができます。この時点で、鏡の目的はもはや視覚刺激のためではなく今、幼児は自分の体を見ることに興味を転換しているのです。
この段階では、鏡は幼児が自分自身の世話をすることができるようになるための、独立性サポートの役割になってきます。お部屋に鏡ができたら、近くに小さなセルフケアステーション(身だしなみを整えるコーナーなど)を与えてあげることができます。ここに小さなブラシと布を置くことができます。鏡を見ながら髪をとかす方法と、部屋を出る前に布を使って顔を拭く方法を教えてあげたりできます。
子どもの成長に感動
ヘアブラシを使ってお人形さんに髪をとかしてみたり、なんといっても感動したのはママに髪をとかしてくれた時です。まだ1歳なのにここまでできるんだと、涙が出そうになり即ハグをしたことを今でも覚えています。
その他、応用編として衣装をチェックする方法を示すこともできます。例えば「靴下、ズボン、シャツ」。
これは、あなたの小さな子供が独立するための第一歩に繋げる支援になります。
鏡は、年齢に関係なく、赤ちゃんから大人まで毎日使う大切なアイテム。部屋にシンプルながら重要な役割をしてくれるものです。赤ちゃんから大人になるまで成長ごとに段階毎にで様々な異なる目的を果たし、多くの方法であなたの子供の発達をサポートしてくれています。ぜひ子供の脳の成長を助ける鏡を上手に取り入れてみませんか?