妊娠前からアスピリンを飲んでいたのですが、妊娠中もアスピリンを飲んでもよいものでしょうか?
頭痛にアスピリンがほしい
妊娠すると、頭痛が起きることもあります。本当にお薬(鎮痛剤)を飲みたい・・・そう思うこともありますが、妊娠する、つまりママになるあなたが摂取するものは赤ちゃんがお腹の中でも吸収しやすい状態になっていることでもあります。
妊娠とアスピリン
一般的にアスピリンはある特定の持病などを持っていない限り医師から勧められることはありません。(※1)
低用量アスピリン
小児用などの低用量(1日60〜100mg)は凝固障害、子癇前症(しかんぜんしょう)のある妊婦に認められることがありますが、高用量の使用は様々なリスクをもたらす可能性があります。
妊婦とアスピリンのリスク
高用量アスピリン使用は、以下のようなリスクがあるのです。
【妊娠初期】
- 妊娠喪失
- 先天性欠損症など
【妊娠中期】
- 胎児の心臓の血管が閉鎖されるリスク
- 長期間の高用量アスピリン使用から未熟児、脳内の出血リスク増加 など
【妊娠後期】
もし妊娠後期にアスピリン服用が必要な場合は、担当医師は注意深く監視するでしょう。
ベビーアスピリン
ベビーアスピリンは、小児用アスピリンを指しますが、一般的には低用量アスピリンと呼ばれていて81mgです。量の違いも異なるものなのです。
妊娠中の鎮痛剤服用
その他妊娠中に鎮痛剤を服用する必要がある場合のオプションとして、アスピリンではなく、アセトアミノフェン(バファリンなど)なども提案されることもあるとは思いますが、妊娠中のお薬の服用はあなたが思っているほど安易なものではないことを、知っておきましょう。
鎮痛剤を頼らずにできること
例えば、頭痛がするなという時は少し横になったり、昼寝をしたり、仕事がデスクワークなら肩が凝っていないか?首や肩のマッサージをしたり、ストレッチをするなどお薬を頼らない工夫もしてみましょう。それでも治らない時は担当医師に相談して、安心できる妊婦生活を過ごしましょう。
これは、お腹の赤ちゃんとあなたの健康のためなのです。